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メッセージ「日本と中国による世紀の世界宣教」 PDF版

「日本と中国による21世紀の世界宣教」

takeuchi
ラブ・アジア・ミッション代表 宣教師 竹内 宣雄 師

Ⅰ 宣教の情熱 

1、宣教の使命

■救い主イエスキリストは十字架において、救いの御業を成し遂げられました。死より復活された後、弟子たちに「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16:15)と言われ、福音伝達の使命を弟子たちに託され、天に昇っていかれました。
今日、私たちのところに福音が届けられているのは、弟子たちから始まったこの福音伝達の使命が山を越え、海を越え、国を越え、民族を越え、言語を越えて次から次へバトンタッチされていった結果です。このことを考える時、私たちは情熱をもって、まだ福音が伝わっていないところに出てゆき宣教し、この使命を次の地域の方々、次の世代の方々に託してゆかなければならないと信じます。そうするならば、この主から託された「大宣教命令」は必ず達成できるのです。

2、海外宣教と世界宣教

■日本は四方を海で囲まれているので、海外で伝道することを海外宣教と言いますが、最近よく「世界宣教」という言葉を使うようになりました。海外宣教と言いますと、宣教の担当を国外と国内に分けてしまい、それが断絶されたようなものであるという考えを助長してしまいます。しかし、「世界宣教」という言葉を使うならば、国内外を問わず全ての地域は世界の一部分となり、地域は異なりますが、同じように福音が伝えられていることが分かります。また、それは地域だけではなく、政界、財界、教育界、芸能界などという社会も世界の一部です。私たちは主からいただいている、異なった賜物を用い、「全世界」に出てゆきましょう。

Ⅱ 中国宣教の重要性 

1、中国には13億以上の人口があり、それは世界人口の1/5を占めます。この世界最多の国民の中に素晴らしいリバイバルを起こしておられますが、それは地域的であり、まだまだ多くの人たちは福音を聞いていません。

2、現在、中国の経済はものすごい勢いで成長しています。しかし、この急激な経済成長は激しい環境破壊を招いています。いろいろな規制を設けていますが、功を奏していません。なぜならこれらの問題の根底には、人間のエゴ、罪があるからです。その根本的な問題が解決しないならば、この環境破壊は人類に大きな悪影響を及ぼします。

3、日本人は外見上、文化上、中国人と共通点は多く、非常に有利です。しかし、歴史において不幸な出来事がたくさんあり、その問題を解決しなければなりません。福音的ODA、すなわち、O~お互いに赦しあい、D~伝道を通して、A愛を実践する未来志向の関係を構築してゆく必要があります。

4、中国家の教会はこの10年で大きく変化しており、彼らの必要も大きく変わってきています。これからの中国宣教は、ただ聖書や信仰書を中国に運び入れるだけではなく、弟子訓練や働き人を派遣することに対するサポートが必要になってきています。

Ⅲ 「バック・トゥ・エルサレム運動」について 

1、バック・トゥ・エルサレム運動とは日本・中国と中東を結ぶシルクロード、そのシルクロード 沿いの 国々に宣教し、教会を生み出し、もう一度福音をエルサレムに届けることを目的として宣教運動のことです。

2、歴史的に見ると福音の伝播は、地球をおおむね西回りで進んできたことが分かります。すなわち、エルサレム・ユダヤ・サマリヤ→ヨーロッパ→アメリカ→アジアと伝わってきました。あとアジアからエルサレムまで伝わるならば、世界を福音が一周することになります。バック・トゥ・エルサレム運動は極東にある日本が中国・韓国と協力し、残されているアジアからエルサレムの地域に宣教しようといものです。

3、北緯10度から40度にまたがる地域には世界人口2/3、約40億の人々が住んでいますが、宣教が非常に困難な地域です。この地域のことを「10/40の窓」と呼びます。バック・トゥ・エルサレム運動でシルクロード沿いの地域に宣教するならば、この「10/40の窓」の多くの国々をカバーすることができます。

4、主なる神は、この運動に対するビジョンを1920年ごろすでに中国の教会に与えておられましたが、今も主なる神は中国の教会を用いて働いています。現在、中国には1億人以上のクリスチャンがおり、そのクリスチャンは迫害、試練を通して鍛えられた信仰をもっています。彼らが「10/40の窓」に出て行くならば、多くの未伝地、未伝部族に福音が宣べ伝えられます。しかし、中国の教会は経済的能力、異文化宣教に対する理解、世界における信用度においてまだまだ十分ではありません。

5、日本の教会はアメリカ、韓国、中国と教会と違います。主なる神は日本の教会に対してユニークな歴史、賜物、使命などを与えておられます。日本固有の文化、平和や謙遜を愛する心、秩序を重んじる精神、大きなものをもっと性能よくコンパクトにする能力、世界中での日本製品に対する信頼度など。もし、中国の教会が日本の教会とパートナーシップをしっかり取り、タッグを組んで出てゆくならば、バック・トゥ・エルサレムはなり、「10/40の窓」の地域に
福音は満たされ、大宣教命令は達成されます。

Ⅳ ラブ・アジア・ミッションについて 

1、ラブ・アジア・ミッション」は、シルクロードの最終点である日本が中国の教会と協力してバック・トゥ・エルサレム運動を推進するために、5年前に設立された宣教団体です。
その活動は三方面に亘っています。
①中国国内における弟子育成セミナーを開設 すること。
②在日中国人留学生への伝道。
③ウイグル宣教です。

2、中国内における弟子訓練セミナーの開催
中国には以前から政府公認の教会と非公認の家の教会がありますが、最近その他に都市型の新しい教会(第三の教会)が生まれています。その教会は大学生や若いビジネスパーソンが集い、自分の学校やオフィスなどで集会をもちます。私たちはその若者たちのために弟子訓練セミナーを開いています。5年間で約20回、いろいろなところで開催し、中国からイスラム圏に派遣する人材を養成しています。

3、現在約8万人の中国からの留学生が日本で勉強しています。
彼らは非常に優秀な学生で、日本留学を終え帰国するならば、各界のリーダー的な存在になってゆきます。何よりも中国語を学ぶ必要がなく、文化適応に対しても問題がありません。在学中に主イエスに対する信仰と宣教に対するコミットメントさえあれば、素晴らしい宣教師となって母国中国に帰ります。留学生伝道は日本の教会が日本においてできる素晴らしい異文化宣教です。

4、新疆ウイグル自治区は中国の領土でありながら、イスラム教徒が大多数を占める地域です。そしてそれより西方は、イスラム圏が広がっており、ウイグル宣教はイスラム宣教の窓口だと信じています。
私たちは全世界にいる13億人のイスラム宣教をこの地から始めてゆきたいと思っています。

Ⅴ 結語 

■日本にはまだ他の国で見られるような、目の見張るリバイバルはまだ起こっていません。しかし、主なる神は日本に素晴らしい計画と使命をもっておられます。それはこの21世紀おいて大宣教命令を達成するリレーアンカーとして残しておられるということです。日本の教会はいままで緒外国から多くの祝福を受けてきました。今こそ日本の教会が世界宣教に立ち上がるときが来ているのです。